PE’ZやPHATから遡ること20数年前、クラブ・ジャズ・バンドのパイオニアとして、90年代にはクラブDJのレア・アイテムとして語り継がれたビ・バップ・パンク・ジャズ・バンド“THE SPOIL”の唯一のアルバムであり名盤「Day And Night 昼と夜のように」(1982年発売)に1981〜82年の東京での貴重なライブ音源も収録した2枚組CD(2005年発売)
企画シリーズ「Adventures in 80's Modern Collection」第1弾

DISC-1 : DAY AND NIGHT
01.PIER
02.BAR
03.昼と夜のように。 DAY AND NIGHT
04.SHELLO
05.I LIVE FOR YOU ONLY
06.B
07.BOP CITY
08.GESSO
09.HIGH-HEEL BLACK
10.あの時を…。 THAT DAY
DISC.2 : LIVE IN TOKYO 1982
01.INSOMNIA
02.昼と夜のように。 DAY AND NIGHT
03.B
04.BAG'S MALLET
05.BACKDOOR MAN
06.WISHING YOU'RE HERE 貴方がここに居てくれたなら…。
07.HIGH-HEEL BLACK
08.BOPEEP
09.BIANCO
10.あの時を…。 THAT DAY
11.LIQUID IN PINK
https://www.discogs.com/release/20523619-ザスポイル-Day-And-Night-Legacy-Edition
ニューウェイブ全盛の80年春、イラストレーターの横山忠正が結成、そのサックスをフィーチャーしたビーバップ・パンク・ジャズ・ユニット。そのサウンドは同時に出現したニューヨークのフェイク・ジャズ・バンド“ラウンジ・リザーズ”(ジョン・ルーリー、アート・リンゼイ、アントン・フィア)と並び賞された。千駄ヶ谷ライズバー、霞町レッド・シューズなどのカフェバーで深夜のライブを繰り広げ、UB40、PIGBAGなどの来日前座公演、スネークマンショー(アルバム参加)、立花ハジメ、小玉和文らとの共演でも知られている。ウッドベース担当に星が在籍していたが脱退し、ニュー・ルード・フラワーを経て、ミュート・ビートを結成。

1980年: 横山忠正(Sax)小畑伸一(G)星 浩明(B.、T.B.)
1981年〜1982年:横山忠正(Sax) 園木和彦(G.) 永田裕(Dr.)
1982年〜1983年:横山忠正(Sax) 園木和彦(G.) 永田裕(Dr.) 稲熊慎司(B.)金沢アキラ(T.B.)
1983年〜1984年:横山忠正(Sax) 園木和彦(G.) 永田裕(Dr.) 森 雅信(B.)金沢アキラ(T.B.)
参照
http://www.tadamasa-yokoyama.com/spoil/
横山忠正はクラウス・ノミのオペラ、ストレイ・キャッツのロカビリー、ブルー・ロンド・ア・ラ・タークのラテンというような古い音楽の新しい解釈にインスパイアされ、それをジャズで置き換えられないかと模索していた。そこへクラフトワークに端を発するテクノのリズムを持ち込むことによりスポイルの原型が誕生。当初、小畑のヴォーカルが入った曲もあったがサックス、トロンボーン、ギター、ウッドベース、リズムボックスというインストスタイルがベースとなる。

横山忠正はアートディレクターとして既に知られる存在だったが、スポイルの活動を知る桑原茂一氏らのスネークマン・ショー『急いで口で吸え』に参加している。「STOP THE NEW-WAVE」はEXの梅林茂(g)、羽山伸也(ds)とのコラボレーションだが、そのブラックユーモアもスポイルのもう一つの顔だ。
この縁があって彼らはライヴの客演もしている。また横山はトーキングヘッズのサポートをしたプラスチックスに客演するなど、以降アートディレクター/ミュージシャンとしての2つの顔を持つことになる。因みにこのアルバムジャケットのアートワークは横山によるものだ。
スネークマン・ショー『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』にオリジナル曲「WISING YOU'RE HERE」を収録。これは横山、星によるホーンセクションも交えられたスポイルの代表曲とも言える。
スネークマンショー海賊盤テープの「ロックンロール・メドレー」には横山、星、園木の3人とEXの2人が参加している。
1984年後半からメンバーのモチベーションは徐々に下がり、1985年にはライヴ活動休止となるのである。その後、横山は絵画へと移行、ピアニカ前田氏らと環境音楽的なアプローチを続けたが、現在はスポイルとしての活動は行われていない。
https://www.tadamasayokoyama.com
https://overheat.com/contents/yokoyama/
https://www.motomatsugallery.com/youtubu
企画シリーズ「Adventures in 80's Modern Collection」第1弾

TRACK LIST
DISC-1 : DAY AND NIGHT
01.PIER
02.BAR
03.昼と夜のように。 DAY AND NIGHT
04.SHELLO
05.I LIVE FOR YOU ONLY
06.B
07.BOP CITY
08.GESSO
09.HIGH-HEEL BLACK
10.あの時を…。 THAT DAY
DISC.2 : LIVE IN TOKYO 1982
01.INSOMNIA
02.昼と夜のように。 DAY AND NIGHT
03.B
04.BAG'S MALLET
05.BACKDOOR MAN
06.WISHING YOU'RE HERE 貴方がここに居てくれたなら…。
07.HIGH-HEEL BLACK
08.BOPEEP
09.BIANCO
10.あの時を…。 THAT DAY
11.LIQUID IN PINK
https://www.discogs.com/release/20523619-ザスポイル-Day-And-Night-Legacy-Edition
THE SPOIL(スポイル)とは?
ニューウェイブ全盛の80年春、イラストレーターの横山忠正が結成、そのサックスをフィーチャーしたビーバップ・パンク・ジャズ・ユニット。そのサウンドは同時に出現したニューヨークのフェイク・ジャズ・バンド“ラウンジ・リザーズ”(ジョン・ルーリー、アート・リンゼイ、アントン・フィア)と並び賞された。千駄ヶ谷ライズバー、霞町レッド・シューズなどのカフェバーで深夜のライブを繰り広げ、UB40、PIGBAGなどの来日前座公演、スネークマンショー(アルバム参加)、立花ハジメ、小玉和文らとの共演でも知られている。ウッドベース担当に星が在籍していたが脱退し、ニュー・ルード・フラワーを経て、ミュート・ビートを結成。
オリジナルメンバー

1980年: 横山忠正(Sax)小畑伸一(G)星 浩明(B.、T.B.)
1981年〜1982年:横山忠正(Sax) 園木和彦(G.) 永田裕(Dr.)
1982年〜1983年:横山忠正(Sax) 園木和彦(G.) 永田裕(Dr.) 稲熊慎司(B.)金沢アキラ(T.B.)
1983年〜1984年:横山忠正(Sax) 園木和彦(G.) 永田裕(Dr.) 森 雅信(B.)金沢アキラ(T.B.)
参照
http://www.tadamasa-yokoyama.com/spoil/
音楽としてのルーツ
横山忠正はクラウス・ノミのオペラ、ストレイ・キャッツのロカビリー、ブルー・ロンド・ア・ラ・タークのラテンというような古い音楽の新しい解釈にインスパイアされ、それをジャズで置き換えられないかと模索していた。そこへクラフトワークに端を発するテクノのリズムを持ち込むことによりスポイルの原型が誕生。当初、小畑のヴォーカルが入った曲もあったがサックス、トロンボーン、ギター、ウッドベース、リズムボックスというインストスタイルがベースとなる。
バンドの歩み

横山忠正はアートディレクターとして既に知られる存在だったが、スポイルの活動を知る桑原茂一氏らのスネークマン・ショー『急いで口で吸え』に参加している。「STOP THE NEW-WAVE」はEXの梅林茂(g)、羽山伸也(ds)とのコラボレーションだが、そのブラックユーモアもスポイルのもう一つの顔だ。
この縁があって彼らはライヴの客演もしている。また横山はトーキングヘッズのサポートをしたプラスチックスに客演するなど、以降アートディレクター/ミュージシャンとしての2つの顔を持つことになる。因みにこのアルバムジャケットのアートワークは横山によるものだ。
スネークマン・ショー『死ぬのは嫌だ、恐い。戦争反対!』にオリジナル曲「WISING YOU'RE HERE」を収録。これは横山、星によるホーンセクションも交えられたスポイルの代表曲とも言える。
スネークマンショー海賊盤テープの「ロックンロール・メドレー」には横山、星、園木の3人とEXの2人が参加している。
横山忠正がアートへ移行
1984年後半からメンバーのモチベーションは徐々に下がり、1985年にはライヴ活動休止となるのである。その後、横山は絵画へと移行、ピアニカ前田氏らと環境音楽的なアプローチを続けたが、現在はスポイルとしての活動は行われていない。
https://www.tadamasayokoyama.com
https://overheat.com/contents/yokoyama/
https://www.motomatsugallery.com/youtubu
アートディレクター横山忠正率いるパンクジャズバンド、ザ・スポイル1982年のアルバム。ラウンジ・リザーズを彷彿とさせるニューウェイヴフィルターを通した地下ジャズサウンドはまるで様々なカルチャーのるつぼだった80年代初頭の東京シーンの空気をそのまま詰め込んだようなクールさ。「Pier」「Bop City」敷居の高いジャズをオルタナティヴなセンスで破壊した文句なしの傑作。全体に漂う怪しげなエキゾチズムも鳥肌モノです!