「英語・英会話の学習をしたい、もっと上を目指したい」という人におすすめなプリインストールソフトウェアが、「Learn to Speak English 12」。製品版は9,878円程するという英語学習ツールが富士通のパソコンに丸ごとついてくるというのは、なんともお得な話です。
英語学習ツール「Learn to Speak English 12」
仕事柄、年に数回ほど海外出張することもあって、英語の習得(や英語への慣れ)は大きな課題の1つ。読み書きやリスニングは少しずつ進歩している気はするのだけれど、自分が発言しなければならない会話は苦手だ。とっさに言葉が出てこないので、取り繕おうとしてシドロモドロになってしまう。
これを克服するには、英語を普段から口に出して発音し、英会話そのものに慣れることが必要なのかもしれない。最近ではSkypeなどのビデオチャットツールを使ったオンライン英会話サービスもいくつかあるが、リアルな人を相手に、しかも時間を合わせてレッスンするなんて相当の覚悟をもたないと踏み出せない。そんな消極的だから英語が上達しないんだ、という指摘はもっともなのだけれど……。
とはいえ、やっぱり相手への気兼ねや余計な緊張感で精神力を消耗することなく、自分に都合のいい時間にレッスンできるツールがほしい。などと思っていた私にぴったりだと思えたのが、このLearn to Speak English 12というわけです。
Learn to Speak English 12のメインコンテンツは、40種類ほど用意されたシチュエーションごとのレッスン。日常の「挨拶」から、海外出張の際に必ずクリアしなければならない「入国審査と税関」でのやりとり、「ホテルのチェックイン(アウト)」、場合によって発生しがちな現地の人との「ビジネスランチ」まで、筆者にとって必須のシチュエーションが網羅されています。
40のシチュエーションごとの会話などを学べる「レッスン」
また、ある程度長く海外に滞在する人におそらく必要になる「アパートを探す」や「病院で」「仕事の電話」のようなシチュエーションも用意されている。海外滞在中に想定されうるあらゆるケースを事前にシミュレートできると思います。
レッスンの内容は、そのシチュエーションでよく使われるであろう単語の確認と自身の発音のチェック、ネイティブスピーカーの発音を聞き取って正しいものを選ぶ問題、ストーリー仕立ての一連の会話をなぞって聞き取りと発音の練習をするものなど。
ストーリー仕立ての会話をなぞって、ケースバイケースの対応を学べる
個々の学習機能を見ると「ものすごく実践的」というほどではないのだけれど、そのシチュエーションで必要とされる単語や話し方はしっかり把握できると感じる。これまで実際に海外で遭遇した「あるある」な会話パターンは随所にあるし、その時はいまいちはっきり理解できていなかったけれど、「もしかしたらこういうことを言っていたのかもな」と改めて思い出す会話もある。要するに、海外に行く前の予習と、帰ってきた後の復習にも最適だということです。
肝心の「発声・発音」の学習という意味では、マイクで吹き込んだ自身の発音と、ネイティブスピーカーの発音とを比較して、評価してくれる機能がとても便利!さまざまな単語の発音について、その“ネイティブレベル”を客観的な度合い(ゲージ)で示してくれます。これまで、自分の発声しているものを直接(頭蓋骨を通して)聞いて主観的に判断するしかなかったものが、はっきりと視覚化されて“良し悪し”がわかるので、改善につなげやすく発音舌を鍛えられそうです。
単語の発音をチェック。マイクに声を吹き込んで、ネイティブの発音にどれだけ近いかを確認できる
発音の正確性をチェック!ネイティブに近づいた?
Learn to Speak English 12で自信をつけて、オンライン英会話にステップアップするのもいいし、すぐに海外に行って試してみてもいいかも。ただ、Learn to Speak English 12を、ひと通り学んだらお役御免、という一過性のツールとして見るのは大変もったいないです。先述の通り予習にも復習にも適しているツールなので、他の学習ツールと組み合わせたり、海外へ出かける前にもう一度おさらいしてみるなど、基礎的な学習ツールとして長く使い続けたいものです。
LTS株式会社
LTS英会話ソフト「Learn to Speak English 12 デラックス 日本語版」